佐藤塾のブログです
気ままに不定期更新していきます
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漢文☆ふぇすてぃばる


みなさん,こんばんは。
最近,急に冷え込んできましたね〜。
風邪を引いている生徒もちらほら。
われわれ講師陣も気をつけていかなくっちゃ!!


さて,現在中学二年生は
塾で国語の漢文を習っております。

読み仮名,返り点,置き字などなど…。
書き下し文になおす練習をがんばっています。


中学生で習う「返り点」は,
レ点,一・二点までなのですが,
佐藤塾では上・下点まで学習しております。


高校生になれば
甲・乙点が出てきますよね。
昔の成績表は「甲乙丙丁(こうおつへいてい)」で表していた…と
『はいからさんが通る』で学習していた日高(笑)


きっとこれ以上の返り点はないだろうと思っておりましたが…

な,な,な,な,なんとッ!!!!

ありましたよ〜((+_+))

おかしいな〜,わたし大学は国文学専攻だったんですけど…。
中国文学も勉強したのにな〜(笑)


甲・乙点は,甲乙丙丁だけでなく
さらに「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と続き
10個も上に続けて返ることができるようです。

次の返り点が「天・地・人点」。
生け花の極意が漢文にも表れているなんて。

さらに,「元・亨・利・貞(げん・こう・り・てい)点」。
なんでも占いのことばからきているそうですよ。

さらにさらに,「春・夏・秋・冬点」。
こちらはおなじみ,四季ですね。

さらにさらにさらに,「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)点」。
世の中にある,あらゆるものの属性のようなもの??

そして,ラストが十二支!!
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥点」だそうです。



さすがに「天・地・人点」までくると
もうそれは,悪文の域。
日本語で文を四行も五行も続けて書いているようなもの。
文を短くして書いたほうが,よっぽど良い!!と
なるみたいですね〜。

十二支の返り点が出てくる漢文っていうのも
ちょっと見てみたいですけどね〜。
怖いもの見たさで…(笑)





 日高でした。


20:15 国語科 comments(0)
堀河天皇の話。

古典のプリントをつくるために
「堀河天皇」について調べていたのですが
「末代の賢王」と評される
とっても素晴らしい人物であったことがわかりました。

今回は,そんな「堀河天皇」のお話です。




授業で使った古典のなかでは,
明宗(あきむね)という,とても上手に笛を吹く男が登場するのですが,
この人,実は極度のあがり症。
堀河天皇から「ぜひ聞かせてほしい」と召し出されたところ
ふるえてしまってうまく吹けなかったんです。
気を使う堀河天皇(なんとお優しい),
明宗と親しい女官にこう言付けます。
「お前が明宗を中庭に呼んで笛を吹かせてごらん。
私はかくれて,こっそりその笛の音色を聞くとしよう」と。

月のきれいな夜(←この辺はかなり日高の妄想が入っております)。
女官のために笛を吹く明宗。
ああ〜ロマンチック♪

明宗は,緊張することなく思うままに笛を吹きました。
その音色といったら,この世に並ぶものはないほど…美しい!!


感動した堀河天皇は,うっかり言葉を発してしまいます。
「なんと美しいのだ…!」

びっくりしたのは,明宗くん。
恐れ多くも帝に笛の音を聞かれてしまいました。
とたんにお得意のあがり症が出動(←早口言葉。三回となえてから次に進む)。

さわいだ拍子に縁側からころがり落ちる明宗くん。
(なんだか同じオッチョコチョイナ〜のニオイを感じる日高・笑)

と,ここで授業では話が終わっているのです。
…が!!
調べたら,少し続きがありましたので載せてみます。


安楽塩といふ異名を付きにけり。
 ―安楽塩(あな落縁)とあだ名がついてしまった。

昔,秦舞陽が始皇帝を瞻(せん)奉りて,色変じ身ふるひたりけるは
逆心をつつみえざりけるゆゑなり。
 ―昔,秦舞陽が始皇帝を見て顔色を変えて身をふるわせたのは,
  逆心を隠しきれなかったためである。

明宗,なにによりて,さしもあわてけると,をかし。
 ―明宗は,なぜこのようにあわてたのか,おかなしなことである。
  (日高:なんか疑われてる? あがり症だっただけだよ。)

天徳の歌合せに,博雅三位,講師つとむるに,
ある歌を読みあやまりて,色変じ,声ふるひける由,
かの時の記に見えたり。
 ―天徳の歌合せに,博雅三位が講師(=読み人)をつとめたところ,
  ある歌を読み間違えて顔色を変え,声がふるえてしまったということが,
  その時の記録に見える。

かようのこと,上古のよき人も,力及ばぬことなり。
 ―こうしたことは,上古の(身分の)よい人にも,
  どうにもできないことだったのである。
  (日高:だから,堀河天皇。お気になさらずに。)


チョイナ〜明宗くんは,
なんと「安楽塩」というあだ名がつけられてしまったようです。
かわいそうに…。

安楽塩とは,雅楽のかなり有名な曲名だそうですよ。
安楽塩=安楽縁=あな落縁…。
レベルの高いダジャレですね(笑)

堀河天皇は,歴代の天皇の中でも笛の名手として有名だったようです。
そんな堀河天皇が絶賛するほどですから,
あな落縁くんはかなりすごい人ということがわかりますね。


堀河天皇の笛にまつわる話は,ほかにもあります。


ある日,部下の為隆さんからお仕事の報告を受けていた堀河天皇。
その最中,ずっと笛を吹いておられました。
あの賢君として名高い堀河天皇からこのような仕打ちをうけて
びっくりした為隆さんは,
堀河天皇のお父さん,白河上皇にちくりと一言。

「あなたの息子さん,物の怪(もののけ)にとりつかれてますよ。」
(注:こんなフランクに話していません。)

驚いた白河上皇は,天皇付きの女官に
「うちの息子は,物の怪にとりつかれているの?」とお聞きになりました。
「そのようなことはございません。」
女官はキッパリ否定します。

再度為隆さんに確認をとると,
「何も返事をせずに,熱心に笛を吹いておられたので
きっと物の怪がついてしまったのだろうと思いました」とのこと。

白河上皇は直接,事の真相を堀河天皇に問いただしました。
すると…。

「確かにそういうことがありました。
あのとき,実は秘曲を伝授されて,練習をしておりました。
そこに,為隆がやってきて仕事の報告をしたのです。
私は秘曲の練習を1000回しようとしていました
あと2,3回で終わるというところだったので

終わってから返事をしようと思い,練習を続けました。
終わってみると,為隆がおらずびっくりいたしました。
そのように(父上に)話されたことを,恥ずかしく思います。」




熱中して何かに取り組んでいる様子は,
まさしく「物の怪にとりつかれている」ような印象を与えるかもしれません。

一生懸命にがんばっている様子は,人の心を打ちます。
「笛の達人でも1曲につき1000回練習をする」
どんな道にも練習はつきものなのですね。

がんばったことは,みなさんの骨となり肉となり…。
ローマは一日にして成らず。
堀河天皇に教えていただいた気がします。




 先人の教えは大切に。
       日

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